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Claude Code使ってみた非エンジニア経営者体験記Anthropic

Claude Codeを使ってみた — プログラミング経験ゼロの経営者が、AIに仕事を任せる

6分で読めますDay 2
Claude Codeを使ってみた — プログラミング経験ゼロの経営者が、AIに仕事を任せる

ChatGPTから3年 — AIは別物になっていた

Claude Codeは、Anthropic社が開発したターミナルベースのAIアシスタント。自然言語の指示だけでファイル操作やコード生成を自律的に実行する。2025年にリリースされ、2026年現在、非エンジニアの間でも急速に広がっている(Anthropic公式ドキュメント)。

3年前、ChatGPTを初めて使った日の感想は「ググる手間を省く道具」だった。回答に奥行きがなくて、クリエイティブな発想は期待できないと書いたと思う。

あれからはや3年。ChatGPTがいいよと言われ、次はGeminiだと言われ、そしてClaude Codeだよと言われ——気づけばAIは「質問に答える道具」から「自分の代わりに仕事をする存在」に変わっていた。数ヶ月後には状況がまた変わっているんだろうな。

Claude Codeを使ってみる

それまでGeminiやChatGPTにコードを書いてもらって、エディタ(VS Code)に貼り付けて、ファイルをデプロイして——エラーが出たらエラーコードをGeminiに貼って——という繰り返し。「いい加減、非効率なんじゃないの?」と思い始めた。

最初はAntigravity(google発のVS Code上で動くAIアシスタント)を導入しようとした。が、プロンプトを入れて実行しても、いつまで経っても作業を始めない。断念。

少し経って、同じVS Code上で動くClaude Codeを知った。

セットアップ — 1分で完了、でも慣れない

セットアップ自体は claude とターミナルで打つだけ。ChatGPTのアカウント作成が5分で終わったように、Claude Codeは1分もかからなかった。

ただUIに慣れない。

ターミナル画面と狭いチャット欄。なんとなくGeminiの方が正しい回答をしてくれそうな雰囲気がある。おそらく単純に画面が広いから。UIの風通しって重要。

そもそもデプロイとか、localhostで確認するとか、その辺りの知識が私は曖昧模糊だったので、ターミナルを開くこと自体に心理的なハードルがあった。

最初に任せた仕事 — 顧客管理システム

ChatGPTの初日は、新婚旅行の相談とか、google検索の延長線上のようなことをしてたけれど、Claude Codeでは、——会社の顧客管理システムの制作に挑む(私が挑むわけじゃないが)

うちの出版社の書籍管理は結構杜撰で、スプレッドシートで、書籍ごとにタブで管理。取引先も書店さんが数百に上り、さらに掛け率も買取や委託で違ったり、関数を少し使ってるとはいえ、情報が一元化されておらず、「今在庫どうなってるの?」かいまいち把握できてない。(ダメなんだが)

なので、やらなきゃな〜と思いつつ、後回しにしていたタスクを、学習も兼ねてシステム化しようと思った。

それまでGeminiでコツコツとブラウザアプリ(okitegami.online)を作っていたので、アプリを作る工程はぼんやり分かっていた。

顧客管理システムを作りたいので、必要な情報を整理してください。
GPTGPT
承知しました。まず、現在の顧客管理の状況について教えてください。どのような情報を管理していますか?

Claude Codeが顧客管理システムの設計書を生成している画面

まずBASE(EC)のデータをCSVでエクスポート。STORESのデータも必要だったのだが、STORESの無料プランだと一括エクスポートができない(仕様がひどい)。画面のキャプチャを撮ってGeminiで読み込んでも、メールアドレスの文字が化ける。仕方なくSTORESを1ヶ月だけ有料プランにして、CSVでエクスポートし、それをClaude Codeに読み込んでもらった。

結果は——素晴らしい!

Claude Codeで作った「エクリ在庫管理システム」

正直、「SaaSは終わり」と言われていた時期で、この時は本当にそう思った。「これ、ECも自作できるんじゃ?」とすら思ったが、既存のECや数多のSaaSサービスには細やかなサポートやサービスが付帯していて、それが強いんだよな。AIが波及しても、長らくユーザーに親しまれてるサービスって堅牢だなと思い直した。

でも、非エンジニアの私でも簡単なパーソナルアプリだったら——自分ですぐ作れるようになった。

ChatGPT初日との違い

項目ChatGPT初日(2023年)Claude Code初日(2026年)
最初に頼んだこと新婚旅行の相談顧客管理システムの設計
AIの反応テキストで回答ヒアリングの後、即座にファイル生成
所要時間即座にテキスト返答約1分(ただし$20プランだとすぐ上限に)
率直な感想「まぁ、こんなものか」「SaaSは終わりかもしれない」

$20のProプランで始めたので、しばらく使うとすぐに停止する。2〜3時間待つことが何回かあった。

でも、それがちょうど良くて、その間に子どもと遊んだり、妻とパン屋さんに行ったりしている。

山深い場所のパン屋さん

後日談

$100のMaxプランにした後、妻に「私よりAIと喋る時間の方が圧倒的に長い」と言われた。 AIを導入してからの方が、仕事量が増えたと感じるのは何故なのか・・・。

「怖い」と「すごい」のあいだ

正直、怖いと思うこともある。

Claude Codeを使い初めて、生活に余裕がなくなった気がしていて、PCと面と向かってる時間が長くなったし、「これ俺がアシスタントなんじゃ」という感覚すらある。

さらに、セキュリティ的な観点で言えば、よくわからないうちにさまざまな権限を与えてる(気がする)。私は.env って何?というレベルなので、作業しているのを眺めつつぼんやり不安にかられる。コードの中身が分からないまま、いろんなデータを扱うシステムが動いているわけで、ちょっと怖い。

非エンジニアがClaude Codeを使うと「ブラックボックス化」しやすいという指摘がある(AIVENTURE)。何をしているか理解する前に、もう環境が変わっているのだから。

ただ、そんな不安よりもAIで出来ることに感動している自分もいて、ブラックボックス感は頭の片隅に追いやって、いちいち質問してきて、作業が中断するのが億劫!。(そのこと自体が怖いだけど)とか、許可を求めるたびに止まって、イライラするとか、もはや中毒に近いと思う。

(質問をスルーするための設定もあると見聞きしたが、「やめた方がいい」というエンジニアの意見もあって、結局そのままにしている。)

補足

Claude Codeは許可制で動作する。ファイルの変更やコマンドの実行は、ユーザーが「Allow」を押さなければ実行されない。「PCが乗っ取られる」わけではないのだが、初めて使うときの心理的ハードルは確かにある。

正直な感想

良かった点

  1. パーソナルなアプリならすぐ作れる。CRM、SFA、ちょっとしたツール——外注したら数十万円かかるようなものが、自分の手元で形になる。
  2. 自分が何人もいて、同時に作業している感覚。エディタ上でファイルが次々と生成・編集されていくのを眺めていると、優秀なアシスタントが複数人いるような気分になる。これはChatGPTやGeminiでは感じえなかったフェーズだ。
  3. 根本的に仕事の仕方が変わった。Macのカラム表示でディレクトリ構造を俯瞰しながらClaude Codeが作業する。フィジカルな労働以外の——いわゆるデジタルデータを扱う作業なら、かなりの範囲でできるんじゃないかと思う。「根本的に仕事の仕方が変わった」と言っている人を見ると、本当にそうだなと。
  4. 個人的に「これはすごいわ」と思ったのは、デスクトップのフォルダ整理をさせたとき。ファイルの中身を読んで、分類して、移動してくれる。ChatGPTは「こう整理するといいですよ」と教えてくれるだけだったが、Claude Codeは実際にやってくれる。これはコードを書いたり、アプリを作ったりするよりも、実は高度な振る舞いなんじゃないかな。より人間的というか。

期待外れだった点・つまずいた点

  1. PCの中がだんだんカオスになっていく。これはAIに限った話ではないけれど、CLAUDE.mdを上位ディレクトリに置いておくと、それが関係ない作業にまで影響してしまう。PCの中の整理がより重要になった。
  2. 周辺知識の壁。Skills、MCP、gitの使い方、Vercelのデプロイ——Claude Codeは「やってくれる」けれど、構造がいまいちピンとこない。サーバーやデータベースの概念は分かるが、Next.jsのようなフレームワークの知識が足りなくて、やってはくれるのに理解が追いつかない状態。

3年前の自分に伝えたいこと

ドラスティックな変化がすぐ訪れるよ。

AIがファイルを読んで、そこに書かれたことや置いてある情報を前提に作業ができるようになる。まずは自分にヒアリングさせることができるようになる。「ググる手間を省く道具」なんて、もう誰も言わなくなるから。

参考文献

WRITTEN BY

須山 真怜

須山 真怜

有限会社ボルボックス/株式会社good umbrella代表

多拠点経営・私設図書館運営。非エンジニアとしてAIを実務に活かすべく奮闘中。

よくある質問

QClaude Codeは非エンジニアでも使えますか?
使えます。プログラミングの知識は不要で、自然な日本語で指示を出すだけで動きます。ただし「何をしたいか」を言語化する力は必要です。コードが書けなくても、やりたいことを説明できれば十分です。
QClaude Codeの料金はいくらですか?
Proプラン月額$20(約3,000円)から利用できます。Claude Code専用の追加料金はなく、Claudeの有料プランに含まれています。Maxプランは月額$100/$200で、より多くの利用枠が得られます。
QClaude Codeは安全ですか?会社の情報を入れても大丈夫?
許可制で動作し、ファイル変更やコマンド実行はユーザーの承認が必要です。ただし、機密情報の直接入力は避けるべきです。業務利用する場合はTeamプラン以上を検討してください。
QChatGPTとClaude Codeは何が違うのですか?
ChatGPTは対話型チャットで、質問に文章で答えてくれます。Claude CodeはPC上のファイルを直接操作し、プロジェクト全体を理解してコードの生成・編集・実行まで自律的にこなします。「話し相手」と「作業者」くらいの違いがあります。
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