Claude API の料金 2026 — モデル別単価と、キャッシュ・Batch・effort で費用を下げる順番
モデル別の単価(2026 年 10 月、$ per 100 万トークン)
| モデル | 入力 | 出力 | キャッシュ読み | キャッシュ書き 5 分 / 1 時間 | Batch |
|---|---|---|---|---|---|
| Claude Fable 5.1 | 10 | 50 | 0.25 | 12.5 / 20 | 5 / 25 |
| Claude Opus 5.5(9/22〜) | 4 | 20 | 0.20(0.05×) | 5 / 8 | 2 / 10 |
| Claude Sonnet 5.5(9/28〜) | 2 | 10 | 0.10(10/7 に半額) | 2.5 / 4 | 1 / 5 |
| Claude Haiku 5.5(10/7〜、プロンプト 10 万トークン以下) | 0.10 | 0.50 | 0.01 | 0.125 / 0.20 | 0.05 / 0.25 |
| Claude Haiku 5.5(プロンプト 10 万トークン超) | 0.50 | 2.50 | 0.05 | 0.625 / 1.00 | 0.25 / 1.25 |
| Claude Opus 5 | 5 | 25 | 0.5 | 6.25 / 10 | 2.5 / 12.5 |
| Claude Opus 4.8 | 5 | 25 | 0.5 | 6.25 / 10 | 2.5 / 12.5 |
| Claude Sonnet 5 | 2 | 10 | 0.2 | 2.5 / 4 | 1 / 5 |
| Claude Sonnet 4.6 | 3 | 15 | 0.3 | 3.75 / 6 | 1.5 / 7.5 |
| Claude Haiku 4.5 | 1 | 5 | 0.1 | 1.25 / 2 | 0.5 / 2.5 |
Haiku 5.5 以外は 1M トークンのコンテキストが標準料金で、長文プレミアムはありません。Haiku 5.5 だけはプロンプト長で単価が変わります。 1 リクエストの入力(キャッシュ読み・書きを含む)が 10 万トークンを超えると、そのリクエストは 5 倍の単価です。キャッシュが効いていても合計で判定されるので、長い会話を Haiku 5.5 で続けるなら compaction で手前に抑えるか、Sonnet 5.5 と比べてください。Fast mode(Opus 5.5 / 5 / 4.8、Claude API のみ)は別料金。Bedrock と Vertex は別価格です。
2026 年 9 月の変更: Opus 5.5 は Opus 5 より 2 割安く、キャッシュ読みは 0.1 倍から 0.05 倍に下がりました。既定の effort が medium なので(Opus 5 は high)、何も指定せず移すと思考量も 1 段減ります。Sonnet 5.5 は価格もトークナイザも Sonnet 5 と同じで、キャッシュ読みだけ 10 月 7 日に 0.05 倍へ下がりました。Sonnet 4.5($3 / $15)は 11 月 30 日に引退し、移行先は Sonnet 5.5 です。Haiku 5.5(10 月 7 日)は Haiku 4.5 の 1/10 の単価ですが、トークナイザが新しくなり同じ文章が約 1.3 倍のトークンになるのと、全ターンの思考ブロックが入力に残るので、マルチターンの費用は測り直しが要ります。
Sonnet 5 は単価が下がった代わりにトークン数が約 1.3 倍になった(新トークナイザ)ので、1 リクエストの費用は両方向に動きます。count_tokens で測ってから判断してください。
費用は「1 タスクあたり」で見る
API の費用はトークン単価ではなく、完了したタスク 1 件あたりで最適化します。単価の高いモデルが少ないターンで終われば安く、安いモデルが失敗すればそのトークンと再試行と後始末の分だけ高くつきます。以下のレバーは、この順に効かせます。品質を落とさない「無料の節約」が先、品質と引き換えの「取引」が後です。
1. プロンプトキャッシュ(最初に、ずっとオン)
エージェントの作業は、ターンごとに会話全体(システムプロンプト、ツール定義、過去のターン)を送り直すので、費用はターン数の二乗で増えます。キャッシュは送り直しを止めるのではなく、キャッシュ済みの分を約 0.1 倍に値付けし直す仕組みです。
Anthropic の計測では、エージェントの作業で費用が 2.5〜3.7 分の 1(ヒット率 81〜90%)、小さな課題振り分けエージェントの請求は 83% 減でした。
response = client.messages.create(
model="claude-opus-5", max_tokens=16000,
system=[{"type": "text", "text": LARGE_SYSTEM_PROMPT, "cache_control": {"type": "ephemeral"}}],
messages=[{"role": "user", "content": question}],
)
print(response.usage.cache_read_input_tokens) # 2 回目以降、これが大きければ効いている
要点は 3 つです。
- プレフィックス一致: 先頭から 1 バイトでも変わると、そこから後ろは全部無効。システムプロンプトに日付や UUID を入れない
- 損益分岐: 書きは 1.25 倍(5 分)か 2 倍(1 時間)。5 分 TTL なら 2 回目で元が取れる。リクエスト間隔が 5 分未満なら 5 分 TTL で十分、5〜60 分なら 1 時間 TTL
- 確認は usage で:
cache_read_input_tokensが 0 なら効いていない。コードレビューでは分からない
モデルごとの最小キャッシュ長があります。Opus 5.5、Sonnet 5.5、Haiku 5.5、Opus 5、Fable 5.1 は 512 トークン、Opus 4.8 と Sonnet 5 は 1,024、Opus 4.6 と Haiku 4.5 は 4,096。短いプロンプトは黙ってキャッシュされません。
2. 入力トークンの衛生
- 毎回送っている大きな参照文書は、ツールやスキルの裏に置いて必要な部分だけ取らせる
- ツールの説明をシステムプロンプトで言い直さない(スキーマは既に送られている)
- ツール定義が 1 万トークンを超えたら tool search で
defer_loading - 画像は必要な解像度に落とす(1280×720 で約 1,200 トークン)
- 旧モデル向けのプロンプト("CRITICAL: YOU MUST"、"think step by step"、数値の出力制限)を監査する。公式の計測では、Opus 4.8 向けのプロンプトを Opus 5 でそのまま使うとチケットあたり 36% 高く、監査後は 14% 安くなり精度も上がった
3. 出力トークン
max_tokens は節約のつまみではなく上限です。小さくすると途中で切れて(stop_reason: "max_tokens")再試行になり、タスクあたりでは安くなりません。エージェントは 64,000、xhigh / max なら 128,000 にしてストリーミングします。本文を短くしたいなら、プロンプトで出力の形を指定します。
4. Batch(誰も待っていない処理は半額)
Batch API はリクエスト内の全トークン(キャッシュの読み書きを含む)が 50% 引きです。評価の実行、バックフィル、夜間バッチのように誰も応答を待っていない処理は、全部こちらに回します。結果は 24 時間以内の非同期で、ツールのループは組めません。
5. effort(ここから品質との取引)
output_config.effort を下げると、思考とツール呼び出しの深さが減ります。Opus 5.5 は既定の medium で Opus 5 の high と同等以上(公式の計測)なので、medium を起点に上下へ掃きます。Opus 5 は low / medium が強く、研究・知識作業では medium が既定と同精度で費用 70〜85%、low は 1〜3 ポイント減で費用 1/2〜1/3 でした。長時間のコーディングでは medium で 2 ポイント減・費用半分です。
検査器(テストやバリデータ)があるなら、全件 low で流して失敗だけ既定で再実行する方法が、同じ合格率で費用半分という計測結果です。
effort は経路ごとに固定します。リクエストごとに変えるとメッセージのキャッシュが無効になります。
6. モデル選択(最後に)
モデルは知能の上限を決めるので、他のレバーを全部使ってから触ります。公式の計測では、Fable 5 を low で動かすと深い調査で Sonnet 5 に勝ちながら 10% 安い、コーディングでは Opus 5 が Fable 5 と同等(91.7% vs 91.3%)で費用 60%、Haiku 4.5 は知識問題で Opus 5 の 1/10 の費用で精度 63% vs 92%、という結果です。「安いモデルは、失敗する尻尾で費用が決まる」ので、中央値ではなく難しい 1 割で比べます。
順番のまとめ
| 順 | レバー | 種類 | 効き |
|---|---|---|---|
| 1 | プロンプトキャッシュ | 無料 | 最大。2.5〜3.7 分の 1 |
| 2 | 入力の衛生・プロンプト監査 | 無料 | 14〜36% |
| 3 | 出力の形を指定、max_tokens は上限として | 無料 | — |
| 4 | Batch | 無料 | 50% |
| 5 | effort を下げる | 取引 | 15〜50% |
| 6 | モデルを変える | 取引 | 作業次第 |
キャッシュが効いているか、effort の最適点はどこか、移行でトークン数がどう変わったかを測るスクリプトを公開しています。
python claude5-migration-kit/cache_probe.py --model claude-opus-5-5 --system-file system.md
python claude5-migration-kit/effort_sweep.py --model claude-opus-5-5 --levels low,medium,high eval.jsonl
キャッシュの設計(プレフィックスの不変条件、無効化の階層、20 ブロックの参照窓、事前ウォーム)と移行時の費用の再計測は、Zenn の本で 1 章ずつ扱っています。
動くコードと一緒に、体系的に学びたい方へ
よくある質問
- QClaude Opus 5.5 の料金はいくらですか?
- 入力 $4、出力 $20(100 万トークンあたり)で、Opus 5($5 / $25)より安くなりました。キャッシュ読みは $0.20(0.05 倍)、Batch は半額です。Sonnet 5.5 は Sonnet 5 と同じ $2 / $10 で、キャッシュ読みだけ 10 月 7 日に $0.10(0.05 倍)へ下がりました。10 月 7 日に出た Haiku 5.5 は $0.10 / $0.50 ですが、プロンプトが 10 万トークンを超えると $0.50 / $2.50 になります。
- Qプロンプトキャッシュはどれくらい安くなりますか?
- キャッシュから読んだ入力は通常の約 0.1 倍(Fable 5.1 は 0.025 倍)です。書き込みは 1.25 倍(5 分)か 2 倍(1 時間)かかるので、5 分 TTL なら 2 回目のリクエストで元が取れます。
- Q一番効く節約は何ですか?
- プロンプトキャッシュです。Anthropic の計測ではエージェントの作業で費用が 2.5〜3.7 分の 1 になりました。次が Batch(50% 引き)、その後に effort を下げる、最後にモデルを変える、の順です。
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